人生向上計画

ビジネス、哲学、生活の知恵など、学んだことをアウトプットするブログです。ブログ初心者なので、拙い文章ですが、上達目指して頑張ります。

「エッセンシャル思考」を読んでみた

「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」(著:グレッグ・マキューン  訳:高橋璃子)を読んでみた感想です。

 

■エッセンシャル思考とは?

数ある選択肢の中からひとつを選び、他を切り捨てる「トレードオフ」の考え方です。何かを得るためには、何かを捨てなければならない、というあれです。

現代社会はとにかく選択肢が多すぎです。それだけ個人が自由になったという証でもあるわけですが。しかし、たくさんのタスクをすべて重要だからと優先順位をつけないでいることは、パンクするリスクがあります。実際に職場でそんな人を見かけます。そこで、エッセンシャル思考が必要、というわけです。

 

■欲張るのは悪いこと?

あれもこれもやりたい、と興味を持つのは良いことだと思います。それだけ人生の幅が広がりますし。ただ、時間は有限なので、結局どれかに的を絞ったほうが、成果は出しやすいということです。かくいう自分も、ブログだプログラミングだ模型だなんだと色々手を出しましたが、エネルギーが分散するばかりで、どれも思うほど進行しませんでした。現在は、読書による学習(とアウトプットである当ブログ)のみに絞っています。創作活動もしたいとは思いますが、学習が定着してからでも遅くはないだろうと思っています(どのみち一日中学習できるわけでもないので、他の活動もできる)。SNSやゲームも一本に絞りました。

 

■とても実用的な「より少なく、しかしより良く」

本書で一番印象に残っている言葉です。自分は実際に職場でこれを実践しました。作業内容の中でどれが一番重要なのか、あるいは不要な部分はどれかと考える。本質的に大切にするべき目標は何かを探る、など。自分は製造業なので、品質や納期、作業効率が重要です。安全もおざなりにできません。しかしそのいずれかひとつを最重要視すると考えたときに、最終的なゴールである品質を選びました。多少時間がかかったとしても、だれもが満足する品質を提供する、と考えるようになれば、おのずとエネルギーは集中し、作業も洗練されていきます。

 

■最少項目で済むように多くの選択肢を検討する

エッセンシャル思考の肝は、はじめからただひとつを物事を貫き通すのではなく、多くの選択肢の中から選りすぐることにあるのではないでしょうか。たくさんの「良いこと」の中から、一番重要だと思うことを選ぶ。その思考習慣こそが大切だと思うのです。

 

■「遊び」の大切さ

一見、最重要事項と遊びでは、対極にあるように思えます。「重要なことにリソースを割くのに、遊んでる余裕はないのでは?」と。

しかし実際はその逆で、遊びや空想が思いがけない発見や気づきにつながることもある、と本書では述べられています。柔軟性がクリエイティビティに繋がるというのです。あのアインシュタインでさえ、空想する力のほうが、知識を覚えるよりも重要な位置を占めていたといいます。また、睡眠に関しても同様に、その大切さを説いてます。当たり前といえば、当たり前ですが、けっこうおろそかにしがちですよね。ちゃんと寝てる人は偉いなあと思います。

 

■おわりに

一日の時間も、人生も、限りがあります。欲張りたいけれど、多くをこなしたいけれど、やはり上限はあるもの。であれば、自分や周りにとってより良いものを選び、それに力を集中させることで、成果と充実した時間を手に入れられたらどれほどいいことだろうと思います。仕事やプライベートで忙しい人、やりたいことがたくさんあるけど、どれから手をつけたらわからないという人にぜひお薦めしたい本です。